これまでに観た映画の感想 111-120

映画鑑賞

これまでに観た映画の感想を10作品まとめて掲載します。

111 告発の行方 洋画 1988年 110分 ☆☆☆

<映画の感想>
バーで起きた不同意性交(これまでの強制性交、強姦)事件について被害者、検察官、被疑者、弁護士、目撃証人がそれぞれの立場で自己の利益のために行動します。

司法取引、陪審制度など日本とは違うところもありますが、日本でも起こりうることだけに他人事という気がしませんでした。

ジョディー・フォスターの体を張った演技にはリアリティを感じました。
この作品でアカデミー主演女優賞を獲ったのは納得です。

法廷シーンは不同意性交罪の教唆犯の裁判がメインで、検察官が陪審員に向かって語りかけるところは心にぐっとくるものがありました。

陪審員は有罪か無罪かを決めるだけですが、日本の裁判員裁判は量刑まで決めますから、評議にはかなり時間がかかりそうですね(この作品では評決が出るまで2日かかっています)。

<キーワード>
ジョディー・フォスター ケリー・マクギリス ジョナサン・カプラン

112 13階段 邦画 2003年 122分 ☆☆☆

<映画の感想>
この作品のテーマは死刑です。

洋画では『デッドマン・ウォーキング』、『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』のように死刑をメインテーマにした作品は多いですが、邦画ではあまりありませんね。

日本の刑務所事情や死刑執行の方法など普段はわからないことについても触れてあり興味深かったです。

また、元受刑者は手錠を思い出すから腕時計ができないというのは衝撃的でした。

ただ、ストーリーのほうは途中までどきどきしながら見ていたものの、最後は映画ではよくある話で新鮮味はあまり感じませんでした。

<キーワード>
反町隆史 山崎努 長澤雅彦

113 レインメーカー 洋画 1997年 135分 ☆☆☆☆

<映画の感想>
法廷ものでは他の追随を許さないジョン・グリシャムの作品です。
法廷シーンは長いですが、だらだらしていないので、長いという印象はまったくありません。

取り上げられているテーマはいくつかあり、それらが同時進行で進んでいきます。
派手なシーンはありませんが、中身が濃く、観て後悔するということはないと思います。

<キーワード>
マット・デイモン クレア・デインズ フランシス・フォード・コッポラ

114 Ray/レイ 洋画 2004年 152分 ☆☆☆

<映画の感想>
レイ・チャールズの生涯を描いた作品です。

偉大なアーティストの成功物語を素晴らしい音楽とともに聞かせてくれる娯楽映画だとばかり思っていましたが、実際にはハンディキャップやドラッグなどの重いテーマが多く、深い作品でした。

レイ・チャールズをよく知っている人なら、感情移入しながら観ることができるのでしょうね。

筆者としては大絶賛するほどの作品とは感じませんでした。
どんな事情があっても、ドラッグに手を出してはならないと考えているためかもしれません。

<キーワード>
ジェイミー・フォックス ケリー・ワシントン テイラー・ハックフォード

115 モリー先生との火曜日 洋画 1999年 90分 ☆☆☆☆

<映画の感想>
大学時代の恩師がALSに侵され、日々衰弱していくなかで、忙しい生活を送っていた教え子が恩師によって変わっていくという作品です。

テーマは生、死、愛、依存など普段は正面から論じにくいものを扱っており、とてもためになります。

人生観が変わるとまでは言いませんが、この作品を観ることによって、観た人の日々の生活が多少は変わるのではないでしょうか。

短いながらも内容は充実していて、お薦めです。

<キーワード>
ジャック・レモン ハンク・アザリア ミック・ジャクソン

116 ALWAYS 三丁目の夕日 邦画 2005年 133分 ☆☆☆☆☆

<映画の感想>
はっきり言って、最高です。
笑いあり泣きあり東京タワーありと邦画のよさがよくわかります。

CGも「スパイゾルゲ」のようにわざとらしくなく、しっかりと調和しています。

吉岡秀隆も「半落ち」の裁判官役で見たときはいまいちだなあ、と思ったものですが、作家役では不自然さがありませんでした。

勢いのあった古きよき日本というのはこんな感じだったんでしょうね。 

<キーワード>
吉岡秀隆 堤真一 山崎貴

117 ラストサムライ 洋画 2003年 154分 ☆☆☆☆

<映画の感想>
2003年の興行収入トップだけのものはあります。非常に楽しめました。

この作品は、緻密な時代考証をした邦画ではなく、あくまで洋画のフィクションということを踏まえた上で観る方が、もやもやしなくてよいと思います。

<キーワード>
トム・クルーズ 渡辺謙 エドワード・ズウィック

118 名もなきアフリカの地で ドイツ 2001年 141分 ☆☆☆

<映画の感想>
ユダヤ人の家族が、ナチスの迫害から逃れるためにアフリカに渡ります。

ドイツでは弁護士として活動していた夫も、アフリカの農場ではただの人であり、また妻はなかなかアフリカでの生活に馴染めません。

このような状況で英国の敵性外国人である一家は、アフリカの強制収容所に送られます。しかし、妻の体を張った行為により、別の農場に移ることができ、そこで再び生活を始めます。

そうして数年が経ち、戦争が終わると、夫にドイツから判事としての仕事のオファーが来ます。始めはアフリカを嫌がっていた妻もそのころはすっかり溶け込んでおり、ドイツに帰るかどうか悩みます。

この作品の概要はこんな感じです。

いつもはここにネタバレはしないのですが、今回は書くことにしました。

家族とは何か、人間とは何か、戦争とは何かがテーマになっていると思いました。
ドイツ映画なので、言葉はドイツ語です。
たまにはドイツ語やイタリア語などの英語以外の映画を観るのもいいものです。

<キーワード>
ユリアーネ・ケーラー メラーブ・ニニッゼ カロリーヌ・リンク

119 座頭市 邦画 2003年 115分 ☆☆☆

<映画の感想>
これまで観た映画の中でも本作のような音の使い方はありませんでした。

あのリズムのある音は撮影後に付けたそうですが、とても面白かったです。

ストーリーもしっかりしていて楽しめました。

<キーワード>
ビートたけし 浅野忠信 北野武

120 WATARIDORI フランス 2001年 99分 ☆☆☆

<映画の感想>
大自然を飛び回る鳥たちの映像に圧倒されました。

移動中に降りかかるいろいろな災難を乗り越えて、自分も鳥になったような気分で観ていました。

鳥や自然に興味のない人にとっては単調で退屈な作品だと思いますが、観る価値はあると思います。

<キーワード>
コンドル ペンギン ジャック・ぺラン 

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oni
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知らなかったことを知ることに喜びを感じるAB型の会社員です。

このサイトには私が実際に体験したことの感想を中心に書いています。
記事を読んだ方の役に立つ情報を提供したいと考えています。

趣味:①歴史や法律の本を読むこと、②映画を観ること、③旅で非日常を感じること、④音楽を聴くこと、⑤ゲームでわくわくすること

資格:①行政書士、②宅地建物取引士、③ビジネス実務法務検定準1級、④英検2級、⑤柔道初段

学位:①公立大学の学士(法学)、②私立大学の法務博士(専門職)

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