これまでに観た映画の感想を10作品まとめて掲載します。
081 依頼人 洋画 1994年 121分 ☆☆☆
<映画の感想>
原作を読んでから観ました。すると原作で描かれていた詳細な部分が省かれていて歯がゆく感じるところが何箇所もありました。
また、小説では司法制度についてしっかりとした説明があるので、理解しやすいのですが、映画だとそれも省略されていたので、映画だけを観た人の多くがちゃんとストーリーについていけるか筆者には疑問です。
そのため、筆者が中学生の時にこの作品を観たときには、よく内容が理解できなかったのでしょう。
展開はリーガルサスペンスそのものといった感じで、とても面白いです。
<キーワード>
スーザン・サランドン ブラッド・レンフロー ジョエル・シューマカー
082 ザ・ファーム 法律事務所 洋画 1993年 155分 ☆☆☆
<映画の感想>
中学生のときに観て以来です。あのころはまったく意識していませんでしたが、キャストはかなり豪華ですね。
本作でミッチ(トム・クルーズ)がさまざまなロー・ファーム(法律事務所)から提示される、ものすごい待遇にあこがれて若かった筆者は法曹を意識しだしたのかもしれません。
<キーワード>
トム・クルーズ ジーン・ハックマン シドニー・ポラック
083 ニューオーリンズ・トライアル 洋画 2003年 128分 ☆☆☆☆
<映画の感想>
ジョングリシャムの原作では被告がタバコ会社でしたが、この作品では銃製造業者になっています。
アメリカではタバコの問題よりも銃の問題のほうが関心が強いからでしょうか。
この作品では陪審コンサルタントの仕事が詳細に描かれています。
プライバシーが丸裸にされるというのは怖いものです。
司法制度の面から見ると、懲罰的損害賠償が認められるアメリカの賠償額の大きさには驚かされます。
日本だと、こんなに高額になることは考えにくいだけでなく、そもそも凶器となったものを作っている会社を訴えるなんてなかなかできませんよね。
<キーワード>
ジョン・キューザック ジーン・ハックマン ゲイリー・フレダー
084 陪審員 洋画 1996年 118分 ☆☆☆
<映画の感想>
陪審員の一人(デミ・ムーア)が被告人側から脅迫され、議論によって無罪の評決にもっていくことを求められます。
子供という弱みを握られた陪審員は・・・ という話です。
日本の裁判員制度では、裁判官が評議に参加し、進行役もするはずなので、裁判員が評議の流れを変えていくことは難しいのかもしれません。
<キーワード>
デミ・ムーア アレック・ボールドウィン ブライアン・ギブソン
085 ブレイブハート 洋画 1995年 177分 ☆☆☆☆
<映画の感想>
中世のスコットランドとイングランドの戦いが描かれているいわゆる歴史ものです。
13世紀のスコットランドに実在し、独立と開放を目指して戦ったウィリアム・ウォレスをメル・ギブソンが演じており、その貫禄と迫力はすごいものがあります。
大規模な戦闘シーンには目を見張るものがありましたが、個人的には処刑シーンの生々しさが非常に印象的でした。
ラストシーンで感動することは間違いないと思います。
<キーワード>
1995年アカデミー作品賞、監督賞、撮影賞、メイクアップ賞、音響効果賞
メル・ギブソン ソフィー・マルソー
086 ペリカン文書 洋画 1993年 141分 ☆☆☆
<映画の感想>
序盤にロースクールでの授業風景が出てきます。
日本の法科大学院でこのような授業が出来ているところはあるのでしょうか。
この作品は、原作の途中まで読んでから観ました。
犯人がわからない段階で観ると意外に楽しめますね。
タイトルのペリカンにどんな意味があるのかは、この映画を観てのお楽しみです。
なお、このDVDは両面1層という珍しい作りで、レーザーディスクを思い出しました。
<キーワード>
ジュリア・ロバーツ デンゼル・ワシントン アラン・J・バクラ
087 スカイハイ 邦画 2003年 123分 ☆☆
<映画の感想>
「お逝きなさい」のセリフはよかったですが、生々しいシーンは筆者にはきついものがありました。
個人的にはあまり好きな作品ではありません。
<キーワード>
釈由美子 大沢たかお 北村龍平
088 代理人 洋画 1995年 107分 ☆☆☆
<映画の感想>
タイトルからはどのような内容かわかりにくいですが、子供の養育権をめぐって2人の母親が争うというのが主なストーリーです。
それも単に育ての親と実の親のどちらに子供を育てさせるのがよいかといった単純なものではなく、ドラッグや黒人と白人という人種問題なども絡んできて、複雑なものになっています。
親権を巡る争いは本当に難しいですね。
<キーワード>
ジェシカ・ラング ハル・ベリー スティーブン・ギレンホール
089 ディープ・ブルー 洋画 2003年 91分 ☆☆☆☆
<映画の感想>
この作品は、7000時間を費やして撮影され、海上、海面、海中、深海に生息する生き物が主役です。
海に生息する生物がこんなにも多様でこんなにもすばらしいものとは思いませんでした。
大自然の偉大さが描かれる一方で、弱肉強食という自然界の厳しさも描かれています。水族館では華麗な芸を見せてくれるシャチも自然界ではアシカを襲います。生きていくためには当然のことなのですが、その現実をまざまざと見せつけられます。
ナレーションは意識して少なくしているようで、状況のわからない場面もありますが、その点は観る人の想像力に任されているようです。
また、音楽は三大オーケストラの一つであるベルリン・フィル・ハーモニー管弦楽団が担当しており、映像とマッチしています(水中での効果音は不要な気もしました。)。
何といっても、イワシの見事な集団行動や深海魚ガウシアの放つ青白い光は必見です。
<キーワード>
ホッキョクグマ ペリカンアンコウ アラスティア・フォザーギル
090 いま、会いにゆきます 邦画 2004年 114分 ☆☆☆☆
<映画の感想>
ストーリーが非常によく練られていて素晴らしかったです。
ファーストシーンの意味が後半で明らかになるというのは映画ではよくある手法ですが、それ以外にもいろいろ工夫が凝らされていて、観てて退屈しません。
また、邦画ということもあり、スクリーンサイズが縦に広いので、美しい映像を存分に楽しめます。
エンディングのオレンジレンジの「花」もよかったです。
<キーワード>
竹内結子 中村獅童 土井裕泰