これまでに観た映画の感想を10作品まとめて掲載します。
- 011 マジェスティック 洋画 2001年 153分 ☆☆☆☆
- 012 私は貝になりたい 邦画 1959年 113分 ☆☆☆☆☆
- 013 千と千尋の神隠し 邦画 2001年 125分 ☆☆☆
- 014 ジャスティス 洋画 2001年 125分 ☆☆☆☆
- 015 マイノリティリポート 洋画 2002年 145分 ☆☆☆
- 016 フィラデルフィア 洋画 1993年 125分 ☆☆☆
- 017 ゴースト・オブ・ミシシッピー 洋画 1996年 130分 ☆☆
- 018 ア・フュー・グッドメン 洋画 1992年 137分 ☆☆☆
- 019 評決のとき 洋画 1996年 149分 ☆☆☆☆☆
- 020 理由 洋画 1995年 102分 ☆☆☆
011 マジェスティック 洋画 2001年 153分 ☆☆☆☆
<映画の感想>
この「マジェスティック」は「ショーシャンクの空へ」、「グリーンマイル」に続くフランク・ダラボン監督の三作目の作品で、前二作品とも素晴らしかったので、観ることにしました。
前二作のような衝撃はありませんでしたが、心の奥にグッと来るものがあったように思います。特に最後のルークの演説では憲法の理念というか信念のようなものが表れていて感動しました。
<キーワード>
ジム・キャリー マーティン・ランドー フランク・ダラボン
012 私は貝になりたい 邦画 1959年 113分 ☆☆☆☆☆
<映画の感想>
以前、所ジョージ主演の「私は貝になりたい」をテレビで観て強い衝撃を受けました(1994年のリメイク版 私は貝になりたい(1994年版)|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル – TBS)。
その後、加藤哲太郎氏の「私は貝になりたい」を読んで、この映画を観てみたいとずっと思っていました。
ネットでの評価も非常に高く、日本映画のすばらしさを実感する作品です。
最後の死刑執行の場面の直前で終わるところが、「デッドマン・ウォーキング」や「グリーンマイル」のような米国作品と異なるところだと思います。
最期まで映さなくて十分すぎるほど伝えたいことが伝わってきます。
<キーワード>
フランキー・堺 新珠三千代 橋本忍
013 千と千尋の神隠し 邦画 2001年 125分 ☆☆☆
<映画の感想>
ネットの感想で、この作品は全体的に赤っぽいと聞いていたのですが、それほど気になりませんでした。
内容は一度見ただけではよくわからないような気がします。
2回目に観た後に、追記したいと思います。
<キーワード>
2002年アカデミー長編アニメ賞 ベルリン国際映画祭金熊賞
柊瑠美 夏木マリ 宮崎駿
014 ジャスティス 洋画 2001年 125分 ☆☆☆☆
<映画の感想>
観る映画の予備知識はできるだけ入れないようにしているため、最初のほうは展開がよくわからず苦労しましたが、最後のほうで前後がつながり、非常に面白かったです。
多くの命を救うためにひとつの命を犠牲にすることが正当化されるのかという命題について非常に考えさせられるよい映画だと思います。
正論を唱えるロースクールの学生トミー・ハート(コリン・ファレル)の苦悩がよくわかります。
<キーワード>
第二次世界大戦、ドイツ、捕虜収容所、軍事法廷
ブルーズ・ウィルス コリン・ファレル グレゴリー・ホブリット
015 マイノリティリポート 洋画 2002年 145分 ☆☆☆
<映画の感想>
近未来ものはあまり好きではなかったのですが、評判がよかったので、観ることにしました。
個人的には「ジャスティス」にも出ていたコリン・ファレルの演技を楽しみにしていました。
感動したところは被疑者への権利告知の場面(内容に触れずに書いているので詳しくは作品をご覧下さい。)です。
<キーワード>
プリコグ、予知、プライバシー、適正手続
トム・クルーズ コリン・ファレル スティーブン・スピルバーグ
016 フィラデルフィア 洋画 1993年 125分 ☆☆☆
<映画の感想>
友達の一押し映画だったので、優先的に観ました。
この映画でトム・ハンクスがアカデミー賞の主演男優賞を取ったというだけあって彼の演技は素晴らしいものでした。
アンドリュー・ベケット(トム)のライバルだったジョー・ミラー(デンゼル)の心の変化に着目して観るとよいと思います。
<キーワード>
不当解雇、エイズ、偏見
1993年アカデミー主演男優賞 主題歌賞 1994年ベルリン国際映画祭男優賞
トム・ハンクス デンゼル・ワシントン ジョナサン・デミ
017 ゴースト・オブ・ミシシッピー 洋画 1996年 130分 ☆☆
<映画の感想>
実話をもとにして作られたという作品です。
大きな流れは、「評決のとき」に似ているような気がしました。
「評決のとき」は、黒人が白人を殺して弁護士が無罪を主張しました。
それに対し、本作品は、白人が黒人を殺し検察官が有罪を主張しました。
驚いたのは事件後30年経っているにもかかわらず、訴追できるという点です。
アメリカの法律が勉強したくなりました。
<キーワード>
人種差別、陪審裁判
アレック・ボールドウィン ウーピー・ゴールドバーグ ロブ・ライナー
018 ア・フュー・グッドメン 洋画 1992年 137分 ☆☆☆
<映画の感想>
上官による命令で罪を犯すという点は「私は貝になりたい」と同様で、自己の意思によるものであったのかそれとも命令に忠実に行動しただけなのかが最大の焦点となっています。
後半の上官への尋問の場面は迫力抜群です。
アメリカでは司法取引が頻繁に行われているようですね。
日本でも司法取引が制度化されましたが、あまり話題になりません。
日本人には司法取引の概念が合わないのかもしれませんね。
<キーワード>
間接正犯、軍事法廷、私的制裁
トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、ロブ・ライナー
019 評決のとき 洋画 1996年 149分 ☆☆☆☆☆
<映画の感想>
筆者が高校生の時に映画館で観て、大きな影響を受けた作品がこの「評決のとき」でした。当時は、文系に進むか理系に進むか迷っていた頃で、この作品が法学部進学の一因となったといっても過言ではないと思います。
久しぶりにDVDで観ましたが、ラストシーンを知っているだけに当時ほどの感動はありませんでした。ただ、結末を知っていても何度も見たくなる映画だと言えます。
原作者のジョン・グリシャムの作品は、他にも「ペリカン文書」、「ザ・ファーム」、「依頼人」、「レインメーカー」、「ニューオーリンズ・トライアル」などがあり、考えさせられる作品ばかりでどれも観る価値があると思います。
なお、ベストセラーになった原作本には、アメリカの司法手続の過程が詳しく記述されており、非常に興味深いです。
<キーワード>
陪審制度、人種差別、私的制裁、KKK(クー・クラックス・クラン)
マシュー・マコノヒー、ジョエル・シュマッカー、
サンドラ・ブロック、サミュエル・L.ジャクソン、ジョン・グリシャム
020 理由 洋画 1995年 102分 ☆☆☆
<映画の感想>
死刑判決の確定した在監者がさまざまな証拠により無罪になるというありきたりの話かと思っていたら、実は・・・ 最後にこのような展開になるなんて・・・
意外性を求めるならお薦めの映画。検察官の重責についても考えさせられます。
<キーワード>
強制自白、冤罪
ショーン・コネリー、エド・ハリス、アーネ・グリムジャー